反アバクロのティーン達
既に、娘の友人達の間では「今時、まだアバクロンビーをもてはやしているのは田舎者だけだ」という雰囲気が浸透しつつありましたが、この馬鹿げたコメントに対する、マンハッタンのリベラルな私立校育ちのティーンエイジャー達の反応は厳しいものでした。小さい頃から『Glee』を観て育ち、ゲイ、レスビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー、肥満、心身障害、人種、貧富の差と、とにかく全ての壁を取り払うことを信条としている彼らには、どうにも許しがたいコメントだったようです。あっという間に、アバクロを着ること自体、恥ずかしいことにさえなってしまいました。結局、摂食障害を持つ18歳の青年によって始められたオンラインの署名運動が7万近くに達し、ジェフリーズは正式な謝罪声明を出すに至りました。そしてその後、レディースの商品でもXXLまでのサイズを提供し始めたのです。とはいえ、『時すでに遅し』というべきか『焼け石に水』というべきか、5番街のアバクロで行列を見ることがなくなってから、久しい気がします。価格帯も全般に下がってきていて、オンライン・ショップでも大幅な値引きなどを展開しているようですが、業績は下降する一方のようです。日本では、そもそもアメリカ・サイズのXXLを着る人などあまりいなさそうですので、ブランド・イメージに影響はないのかもしれませんが、本国アメリカでは、一度失った信頼を回復するにはまだまだ時間がかかりそうです。ご参考までに。
口は災いの元に+1 !
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